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創業77年の歴史…職人と共に歩む

宮崎県西都市に本社・武道具製造工場(以下:工場)を構える日本剣道具製作所(旧多田産業株式会社)。
旧多田産業の創業は昭和12年、武道具製造に関しては77年の歴史を誇り、工場は日本で唯一、防具の全てを大量製造でき、昭和61年6月には宮崎県伝統工芸品「日向剣道防具」の指定を受け、伝統に裏付けされた技術、品質をいまだに守っております。工場では少年用防具から国産・高品質オーダーメイド防具を主力商品とし、職人達は手を抜く事なくひとつひとつの防具を作り続けています。

 

防具の製造に関しては、面、甲手、胴、垂と各班に別れ、熟練した職人たちが作り込んでおります。
布団の芯材、紺反・紺革、生地の選別、裁断、各種型取り(プレス機)、材料(布団)の仕込み、布団の仮縫い、

各仕様に合わせミシン縫い込みを行い「布団」が完成し、面であれば布団と面金、小手なら小手頭と布団、垂では

大垂、小垂、帯を手で縫い合わせ、商品として完成させます。日本剣道具製作所の本社工場では防具製作の一から十まで、全ての作業を工場内で行なえ、さらに大量生産できる日本で唯一の工場なのです。

宮崎県伝統工芸士・興梠氏も最前線で防具を製作している時間のかかる作業も、当然ひとつひとつ手作業でおこなっております。いくつか紹介すると、突き垂の飾りに関しては刺し目で1時間、複雑なもので2時間以上を要し、胴胸も同様に刺し・飾りにおいて複雑なデザインだと1日掛かりになってしまうこともあります。

これは飾り部分の話しだけであり、さらに組み立て・縫い合わせなどがおこなわれます。

何十台ものミシン、職人は常時50名以上。防具の全てを製造できる日本唯一の工場。 

何十年も防具を作り続けている職人の中に、面部門3年目の職人は「3年ではまだまだです。何十年も続けている方々からのご指導を受けながら、日々良い防具を作れるように精進しています」と話します。

しかし、完成した面を見せてもらったが、細かい縫い目や隙間のない仕立ては非常に素晴らしいものであり、技術の高さを感じて頂ける筈です。

現在、身の回りのものをみても「Made in Japan」商品が少なくなっている。ある意味では希少価値となっていると言っても過言ではありません。防具においてはさらに希少なものとなりつつあるなか、国産品にこだわる【日本剣道具製作所】の防具を一度、手に取ってみてもらいたいと思っております。

 

2014年11月、武道具製作77年の歴史を持つ多田産業(株)が、日本剣道具製作所として生まれ変わりました。
社名変更とともに長らく愛用された「八光印」防具の製造も終了することになり、新ブランドを立ち上げる運びとなりました。 新ブランドもまた「日本製」であることにこだわり、そして日向剣道具の技術は継承し、材料から見直し向上させ、さらにトップ選手、
ユーザーの意見を取り入れた「最新型・日本製防具」が今後続々と発表出来ると思っております。

 

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